ナガシマ教育研究所を創業したのは2016年。
「学ぶって楽しい!」を一人でも多くの子どもに届けたい、という純粋な気持ちが始まりでした。
時代は大きく変わり、偏差値や受験競争だけでは語れない“新しい学び”が求められています。
では、子どもが幸せに生きていく力とは何でしょうか。
それをもっとも教えてくれるのは、机上の理論ではなく、目の前の子どもたちが見せてくれる成長の物語です。

「嘘のテスト結果」をやめられた理由

最初に紹介するのは、小テストの点数をごまかしていたAくんの話です。

Aくんは、家庭で「80点以上を取ること」を強く求められ、ミスを恐れるあまり、塾での小テストの点数を自分で書き替えてしまうようになりました。
でも、私たちは叱りませんでした。
「正直でいられる環境」 を整え、テストを受けるタイミングも自分で決められるようにしました。

すると、「本当の点数を出しても大丈夫なんだ」と感じたAくんは、少しずつ点数を隠さなくなり、素直に取り組めるようになっていきました。
安心安全な場が、子どもの誠実さを引き出す典型的な事例です。

「強制された勉強」から「自分から行きたい塾」へ

Bさんは、親から「毎日自習に行きなさい」と厳しく言われ、サボる日が続くとGPSで居場所を確認されるほど追い込まれていました。
塾に来てもやる気がなく、机に座っているだけの日も多くありました。

そこで私たちは、自習を「義務」ではなく「選択」に変えました。
無理に来させず、「来たいときにおいで」と伝え続けました。

1ヶ月後、Bさんは自分から自習室に来るようになり、やる気が目に見えるほど変わっていきました。
人は“選ばされたこと”には疲れ、 “自分で選んだこと”には力を出せる のだと実感させてくれた事例です。

「怒られながらの勉強」から「主体的な学び」へ

Cくんは、家では夜遅くまで叱られながら勉強をしていました。
塾に来てもぼんやりしてしまい、集中できない状態が続いていました。

私たちは、まず睡眠リズムと生活習慣の改善から取り組みました。
勉強よりも「土台」を整えることが優先だと判断したからです。

生活リズムが整い始めると、表情が明るくなり、文字も丁寧に書くようになりました。
そして、ついには勉強に自分から取り組むようになったのです。
“生活と学力は強くつながっている”ということを改めて感じさせてくれる成長でした。

「学校がしんどい」子が心を開いた瞬間

Dさんは、学校でのトラブルが多く、宿題もダラダラ。
気持ちが不安定で、自分の本音を言えない状態でした。

ナガシマでは、まず「話せる場づくり」から始めました。
勉強の前に、日常のこと、人間関係のこと、オンラインゲームのこと……。
少しずつ話せるようになると、気持ちが整い、学習への意欲も自然と上がっていきました。

やがて、学校以外の勉強にも積極的にチャレンジするようになりました。
子どもは「安心できる関係性」ができた瞬間に、大きく動き出すのです。

「やる気ゼロ」「寝ながらスマホ」からの大逆転

Eくんは、塾でよく寝てしまい、家では寝転がってスマホを触り続けていました。
当然ながら勉強は手につきません。

私たちは、学習以前に「睡眠」と「生活リズム」の改善にとことん寄り添いました。
無理に勉強をさせるのではなく、小さな生活改善の積み重ねを一緒に続けました。

すると、数週間後には塾で眠くなることがほぼなくなり、学習への意欲が戻ってきたのです。
学力の前に“心と体の回復”が必要だと教えてくれる象徴的な事例です。

「自分は最下位だからムリ」から「自分の強みに気づく」へ

学校面談で「成績はほぼ最下位」と言われ、完全に自信を失っていたFさん。
「どうせやってもムリ」と口癖のように言っていました。

しかし、作文だけは得意でした。
そこで私たちは、作文を中心に小さな成功体験を積ませていきました。

「書けた!」「先生が褒めてくれた!」
その積み重ねは、Fさんの中に揺るぎない自信を生みました。

過去の自分と比べて“成長している自分”を感じられるようになると、他の教科にも前向きに取り組めるようになったのです。
子どもが変わる瞬間は、いつも「得意の一歩」から始まります。

事例が教えてくれる「子どもとの良い関わり方」

これらの数々の成長事例から、私たちは共通点を学び続けています。

  • 自己決定の機会を増やすこと
  • 環境は整えるが、強制はしないこと
  • 生活リズム、特に睡眠を最優先に整えること
  • 周りの子と比較せず、個を見ること

この4つが揃うと、子どもは自然と前へ進み始めます。
大人が引っ張るのではなく、子どもが“自分の力で立ち上がる瞬間” をつくることが、私たちの教育の根幹です。

ナガシマ教育研究所

横浜市の学習塾・学童保育です。3教室を展開しています。
「学びを通して子どもたちの幸せに貢献する」を理念としています。
中学受験、高校受験、大学受験に対応しています。

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